登らないとき

 雪道でスリップして坂道を登らない・・・。どうしよう??

 可能であれば、「撤退!」が無難です。

 しかし、緊急脱出的にもとりあえずこの坂を登らなくてはならない・・・、そんな時は、以下を参考にして下さい。
 但し、周囲の状況や諸条件により当てはまらない場合もあります。
 もう一度書きます。本当は「撤退!」が無難です。
 スリップは警告サインです。強行すれば必ずリスクが伴ないます。冷静に判断しましょう。

1、グリップ可能な走行ラインを探す。

 まず、スリップがなぜ起こっているかを見極め、判断します。

 磨かれた圧雪やアイスバーンがあれば、車から降りて歩いてみて、滑り具合を確かめ、グリップしそうなところを確認します。

 たとえば、圧雪が原因であれば、圧雪以外の部分をタイヤが通るようにします。

2、危険なところや、グリップラインのないところは、少し戻って定速で通過!

 車速を維持してスリップゾーンを通過してしまうようにします。通過時はアクセル・ハンドルは一定に、ブレーキは禁物です。

 スリップを感じながら、強引に動かないところまで登ってしまうと前進も後退もできなくなるときがあります。最悪の場合、停止すら維持できず、ずるずると下がってしまいます。1、の項目に書いた確認作業は早めに実施するのが良いでしょう。

3、ハンドルを軽く左右に切り、アクセルを合わせる。(超上級者向)

 スタッドレスのサイフの効きを良くし、ジグザグにより登りの負担を軽くし、「ゆする」効果でグリップを得ます。

 大変難しい技術で、ハンドルを切るタイミング・深さ・リズムをその時の状況に合わせ、アクセルのゆすり具合も大変微妙です。中途半端なトライは、即スピンです。
 自信の無い人はやめましょう!(^^;

4、駆動輪に重量を配分する。

 極端な勾配の坂でなければ、駆動輪に多くの重量がかかるようにすれば、グリップします。928のリアゲートを空け同乗者に腰掛けてもらうなどするだけでも脱出できることがかなりあります。軽い凍結路では有効です。

 但し、積雪量の多い場合や積雪の下の道路が未舗装の場合は、圧雪であってもタイヤが路面を掘ってしまうため、この方法は使えません

5、砂撒き、敷物。

 砂撒きや、ムシロ・カーペットを敷くことで解決できる場合は以外に多いのですが、敷物を敷く場合、表の面に雪などがなるべくつかないようにしましょう。また、タイヤの雪もなるべく洗車ブラシ等で落としておかないと、敷物の上でスリップします。

 ミラーバーンや、磨かれた圧雪では砂撒きが良く効きます。
 (但し、気温等の条件にもよります。)

 タイヤチェーンがある場合は、局部的なスリップであればチェーンを敷くことで脱出できる場合もあります。
 (本来は、周囲の迷惑を考え、事前に予測してチェーンを巻くべきです。)

6、カッティング。

 スコップやそれに代わるものがある場合、少し細かめに雪面を(氷結面を)カットします。それでもだめならグリップする路面を削り出します。タイヤの下まで削り込んでやるのがコツです。
 スコップが無かったとき、登山用のピッケルでミラーバーンのカッティングをして脱出したことがあります。

7、深雪と轍(わだち)

 深雪は要注意です。また轍の間の盛り上がりも同様です。

 一時的な短い距離であればパワーと慣性に任せ、勢いで突破できますが、固まった雪であれば、岩にぶつかったのと同じダメージがあります

 また、フロントグリルやスポイラーから雪を吸い込むと、アンダーガード上に溜まった雪がアンダーガードを膨らませ、これがブレーキになり前進・後退が難しくなります。
 放置すると、アンダーガードが割れ、破損します。

 さらに、フロントショックの発熱を冷却するためにカウベル状のエアダクトがアンダーガード下に突き出ているため、これらが事態を深刻にすることもあります。
 (これらはすべて経験済みです。(^^;  )

8、やっぱり冬タイヤ&タイヤチェーン。

 当たり前ですね。スタッドレスつけてないのは問題外!シビアな路面にはチェーンです。
 (「タイヤ&チェーン」の項参照