これから述べる判断基準は私の経験による主観的なものです。
気温・湿度・気圧・風・太陽や月(これらの光が射しているかどうか)さらには、地理的条件・周囲の植生・周辺の建築物の影響など刻々と変化しつづける要素を定型化して簡潔に表現することは難しいからです。
同じ道路の同じ場所であっても時間が流れている限り同じ状況などありえません。
しかし、雪道や凍結路の走行経験の豊富なドライバーは、これらを総合的・経験的・直観的に把握し、ある種の定型化を行っているとも言えます。
「よくでる英単語」ならぬ、「良く出る状況とパターン」を体験的に記載したいと思います。
なお、これを読まれた方から、「ピンと来る」判断方法等があれば積極的に追加記載します。
ぜひ、情報をお寄せください。→メール
そこそこ冷えているとき(1℃以下)、道路の黒い部分はただ濡れているだけかもしれませんが、凍っているかもしれません。
特に、日中であれば日陰。月夜は月光の射している路面が凍りやすいことも知っておきましょう。
日中、気温が上がってきても朝方までに冷え込んだところは凍ったままです。
お日様が出てポカポカしてきても、日陰はつるつるなんてのは良くある話。気をつけましょう。
月夜については、「光があたっているのになぜ?」と思われるでしょうが、月の光は熱源としてはあまりにも弱く、影になっていない所は放射冷却がもろに起こるため、結果的には冷却効果の方が大きくなるためです。
放射冷却を甘く見てはいけません。気温と地表面の温度に大きな差が出てきます。気温はプラスでも、地表に霜がおり、濡れているところは凍ります。
「凍結の黒」良く見ると微妙な光の違いがあります。しかし、そこに到達する光との関係もあり文章で表現するのは難しく危険です。でも、上記のシチュエーションで路面の「黒」を見たら用心しましょう。
どちらも、甘味を想像しますが、見た目がこれらを連想することからこう呼ばれます。
実際ザラメとシャーベットは深いつながりがあり、シャーベット状になった雪が再結晶するとザラメ雪になります。平野部や山陰・北陸・新潟等の比較的重い雪の降る地域で良く見られます。
ベトベトのシャーベット状になっているときは、スピードを出しすぎてハイドロプレーニング状態にならないよう気をつければ冬タイヤの車ならそれほど危険ではありません。
視覚的にもやわらかいイメージの反射なので、経験をつむと、他の積雪とのちがいはわかりやすい方です。
通常の積雪に比べると面的な光の反射の印象や要素があるので参考になるかもしれません。
しかし、これがザラメに変化していくときが要注意です。ひどいときは路上にまんべんなく細かな氷の粒を撒いた状態になります。このような変化は夜に起こることが多いので、ヘッドライトに照らされた氷の粒のキラキラした反射は、注意してみればそれとわかります。遠目には鈍い光に見え、シャーベット状の雪と見分けのつかないことが多いのも特徴です。氷の上に水膜ができやすいため、大変スリップしやすいので警戒が必要です。
これがさらに冷えると、ザラメの固まった岩のような氷になります。岩よりは氷のほうが軽いのですが、ぶつかったときの破壊力やダメージはほぼ同等だと思って良いでしょう。
比較的気温の高いときに降る雪です。地上(路上)に積もるとシャーベット状または、半シャーベット状になります。積雪期の始めや、前項で述べた地域で多い雪です。これも凍るとザラメ状になります。
この雪質の積雪が多くなると、半シャーベット状の重い雪が車体各部にひっかかり、著しく抵抗が増えてタイヤが空転を始めます。また、あちこちに着雪しやすいのも特徴で、タイヤハウスに付着した雪は、シャーベット状だからといって放っておくと、気づいたときには凍っていてタイヤを削り始めたりします。
雪自体はとても柔らかく、見た目も反射する光も柔らかです。
このタイプの積雪のみであれば緊急時に突っ込んでも軽いダメージですみます。
しかし、積雪期の道路脇は除雪した雪の壁や、各種の雪質が混ざり合っており、その上に柔らかい雪が積もっていると外見上の見分けはつきません。そのようなところへ安易に突っ込むと大破します。
一口に圧雪と言っても、条件によって様々なものがあります。(冒頭に述べたとおりで当たり前です。)
適度に踏まれた雪は、スタッドレスが良く働きかなりグリップします。
このくらいだと、圧雪面には走行したタイヤの跡がかなりしっかり残っています。
但し、調子に乗ってスピードを出すと、圧雪面の凹凸が削がれ、一気にグリップを失うことがあるので危険です。
また、急ハンドル・急ブレーキ・急加速しないのは常識ですが、とりわけFRハイパワー車の急加速は厳禁です。
あっと言う間にスピンします。
しっかり踏みつけられ、通行車両が多く、気温がやや低めになると、圧雪面が磨かれ、白い鏡のようになります。
この面は、実際は圧雪の上に氷の薄い膜があり、状況によってはその上に水膜があるという、大変危険なものです。この「氷の薄い膜」の厚さや硬さが車種・車重・タイヤ種別ごとの滑りやすさを相当左右します。
かなり気温が低いのに、日差しがあるときや、おなじく、かなり気温が低い状態で交通量が多い場合にこのようになりやすいようです。(交通量が多いとタイヤの摩擦熱や車重による圧縮時の発熱で雪面が融け氷膜が形成されます。)
表面が滑らかで鏡のように反射するため、ヘッドライトや日差しのはね返りで判別しやすいのですが、時々、この上にふわふわの雪や粉雪が乗っていることがあるので、磨かれた圧雪があらわれたら、光っていないところも警戒する必要があります。
パウダー状圧雪とでもいうべき状態があります。
相当気温が低い時、粉雪が押し固められてこのようになります。
小麦粉や片栗粉を敷いたように見えますが、タイヤが走行熱で温まると、大変付着しやすく、雪どうしの間ででも滑るため結構厄介です。
また、このようなところを通過した後、乾燥路に出ても、しばらくは慎重に運転しないと、タイヤやタイヤハウス内に付着した滑りやすい雪がスリップを誘うこともあります。
粉雪は軽く、ちょっとした風にも舞いあがります。もちろん、車の走行風によっても舞いあがり、風紋を作るほどです。粉雪の舞う路面は、粉雪の下の状態が見分けにくく判断しにくいので、その地域になれていない人はとりわけ注意が必要です。
気温の低いときは、必ずといっていいくらい粉雪になります。
粉雪の下に氷結したミラーバーンがあるかもしれないし、磨かれた圧雪路かもしれません。
こころしておきたいのは、乾燥時の路面の凹凸がそのまま見えているときでも、粉雪の上を車が何台か通っていくことで凹凸そのままに極めて薄い氷が覆っていることのある点です。乾燥路より白すぎても黒すぎても要注意です。
もちろん、条件によってはそれでも見分けられないし、そういうことの方が多いのですが、白すぎ黒すぎはかなり明確なサインだということです。
また、粉雪も降雪量が多くなると当然積もるので、圧雪やパウダー状圧雪になります。(前項参照)
粉雪にも気温・湿度・上空の風等の条件によりさまざまなものがあります、ここにあげた以外に、さまざまな形態で走行中にあらわれることになります。